目指す姿―「みんなの健康ステーション」の機能を拡大させ、地域包括ケアシステムを支える

当社グループでは以前から「みんなの健康ステーション」として、薬剤師・薬局の役割を拡充してきました。調剤業務だけにとどまらない、健康を願うすべての人を支える存在となることをめざし、地域に根ざした薬局づくりを全国で展開してきました。厚生労働省が「患者のための薬局ビジョン」で示した「健康サポート機能」「高度薬学管理機能」を備えた「かかりつけ薬剤師・薬局」も、「みんなの健康ステーション」に通じる薬剤師像・薬局像と考えています。「みんなの健康ステーション」としての薬局は、将来的には、住まい・医療・介護・予防・生活支援が包括的に確保される体制=地域包括ケアシステムを支える重要な拠点となります。

厚生労働省の「患者のための薬局ビジョン」とは…

2015年、厚生労働省は「かかりつけ薬剤師・薬局」への転換を促す「患者のための薬局ビジョン」を示しました。これは、多くの患者さんが医療機関の門前薬局で薬を受け取っている現状について、多剤・重複投薬や医療費の高騰などさまざまな問題が指摘されていることを受けて示されたものです。患者さんにとっての安全性・有効性を向上させ、医療費の適正化につなげることを目指しています。

進捗 ―今期の取り組み

「医薬連携」をキーワードに、
地域に根ざした薬局づくりを全国で展開。

2018年4月の調剤報酬・薬価改定では、特定の医療機関からの処方箋集中率が高い、いわゆる門前薬局の調剤基本料が引き下げられるなど、当社グループや薬局チェーンにとっては厳しい環境が続いています。そのようななか、地域から選ばれる薬局「みんなの健康ステーション」としての取り組みを推進し、処方箋枚数も堅調に推移しました。

取り組み事例       

1.量拡大の取り組み

■医療モール開発:医療モール開発による収益性の高い薬局出店
■継承開業支援:地域医療の存続を実現するとともに薬局出店
■病院の経営支援:支援先の病院と連携することで大型の薬局出店
■医薬連携:院内処方から医薬連携(医薬分業)への移行に伴う薬局出店

2.先進的な取り組み①~リーフラス株式会社との協同事業(経済産業省事業)

楽しく継続できる、公的保険に頼らない
出張型地域包括システム活性化事業

前期高齢者(65~74歳)を対象に、地域の薬剤師・管理栄養士・運動指導員による健康プログラムを実施し、運動と正しい食事・栄養管理を楽しく継続することで、公的保険に頼らず健康的なシニアライフを送っていただく事業の構築に取り組みました。

2.先進的な取り組み②~遠隔服薬指導

福岡市国家戦略特別区域法を活用した
遠隔服薬指導事業

薬剤師による服薬指導は、対面でおこなうことが義務付けられていますが、国家戦略特区においては条件を満たしている場合のみ、患者さんは在宅のまま、医師の診療から薬剤師の服薬指導、薬の受け取りまで可能となります。

2019年3月には、国家戦略特区(福岡市)において当社初の遠隔服薬指導を実施しました。引き続き、本取り組みを通じて、在宅医療提供体制の構築を強化し、利用者の利便性向上を図るとともに、利用者が住み慣れた自宅で、安心して暮らし続けることができる、環境と医療サービスの新しい価値を提供していきます。

→詳しくは「国家戦略特区(福岡市)において当社初の遠隔服薬指導を実施(2019年3月27日付リリース)」を参照

3.認知症カフェ

第1回目の相談対応の様子(天神中央店)
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第1回目の相談対応の様子(天神中央店)

2018年12月、福岡市のそうごう薬局で、認知症の人やそのご家族への支援、地域住民への認知症啓発促進、認知症早期対応への貢献を目的として「すまいるカフェ@そうごう」を開設しました。本件は、福岡市が取り組む「認知症フレンドリーシティ・プロジェクト」の1つである認知症カフェ開設支援事業の参加団体として取り組むもので、薬局としての参加は当社が唯一となります。

→詳しくは「福岡市のそうごう薬局で10月より認知症カフェを開設(2018年12月3日付リリース)」を参照

4.株式会社ロッテと協力し、「オーラルフレイル」啓発・予防の取り組み開始

咀嚼(そしゃく)チェックガム
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咀嚼(そしゃく)チェックガム

株式会社ロッテの協力を得て、2018年8月6日からそうごう薬局など37店舗で、「オーラルフレイル」の啓発・予防の取り組みを九州より開始しました。「噛む」ことを研究している株式会社ロッテの専門性、知見などをいかし、薬剤師によるオーラルフレイルの啓発活動やチェックツールを活用したアドバイスをおこないます。この取り組みは順次全国へ展開する予定です。

→詳しくは「株式会社ロッテと協力し、オーラルフレイル啓発・予防の取り組みを開始(2018年8月7日付リリース)」を参照

5. 「大阪府健康づくり支援プラットフォーム整備等事業」に参画

大阪府が2019年1月21日からモデル実施を開始する健康づくり支援プラットフォーム整備等事業「おおさか健活マイレージ アスマイル」に参画し、薬剤師による健康相談会を開催しています。本事業は、大阪府が健康寿命の延伸と医療費の適正化を目的に実施するもので、スマートフォンアプリ「アスマイル」を通じて、府民の健康へのモチベーション維持・意識向上につなげるものです。

→詳しくは「大阪府健康づくり支援プラットフォーム整備等事業に参画(2019年1月21日付リリース)」を参照