目指す姿―社会インフラとして、医療・介護・生活支援等の複合施設の中核を担う医療モールを開発

当社は医療モールの開発を医療の観点からの街づくりと捉え、全国各地で積極的な開発をおこなっています。中期経営計画「アクション 2020」においても、医療モールの開発を「地域ヘルスケアネットワーク」の基盤づくりの一環と位置づけています。今後さらに高齢化が進むわが国は、「地域包括ケアシステム(下記参照)」の構築を推進しようとしています。当社の理想の医療モールづくりは、病院の経営支援とともに、国が示す「地域包括ケアシステム」構想の実現にも貢献します。

「地域包括ケアシステム」とは…

団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供されるシステムをいいます。保険者である市町村や都道府県が、地域の自主性や主体性に基づき、地域の特性に応じて作り上げていくことが必要とされます。

目指すのは、社会インフラとしての医療モール

厚生労働省の「地域包括ケアシステム」は、おおむね30分以内に必要なサービスが提供される日常生活圏域(具体的には中学校区)を単位として想定しています。

当社でも、地域住民の方々の日常生活圏域に、病院や薬局だけでなく住まい・医療・介護・予防・生活支援などの複合的な機能を備えた医療モールの開発を目指しています。

進捗 ―今期の取り組み

医療・介護の拠点として、
全国に109件の医療モールを開発。

医療モールは、患者さんにとっての利便性向上だけでなく、医師同士の連携による医療の効率化や、他職種との連携をいかした在宅医療の提供にも貢献します。当社は継続して医療モールの開発を進めており、当期末の医療モール数は109 件となりました。今後も医療・介護の拠点となる医療モールづくりを積極的に推進します。

取り組み事例①
メディカルモール マチノマ大森

三菱商事都市開発株式会社が東京都大田区に開業した商業施設「マチノマ大森」内に、2018年11月「メディカルモール マチノマ大森」を開設しました。近隣には大学病院があり、急性期医療に対応できる環境が整っていますが、大学病院と連携を図りながら地域住民に密着したクリニックの必要性も高いことから、当医療モールの開設に至りました。

「マチノマ大森」は買い物やサービスなどの生活利便機能と、大田区と連携を図ったイベントスペースやスーパーマーケット、保育園などの地域コミュニティ創出機能、フィットネスクラブ併設による健康・予防促進機能を併せもった街における人々の暮らしの中心となる商業施設です。そこに当社が内科、小児科、耳鼻咽喉科、そうごう薬局を開設。医療関連相談窓口・居宅介護支援事業所もあり、医療、介護、健康・予防などに関するサービス提供をおこなう、当社がめざす「地域ヘルスケアモール」のひとつの形が初めて完成しました。

 

取り組み事例②
赤坂虎の門クリニック

「赤坂虎の門クリニック」は、病院の機能分化を実現する医療モールです。
隣接する虎の門病院は「高度急性期医療」を担う病院ですが、慢性期や軽症の患者さんも多数来院され、外来待合室はいつも人であふれていました。そこで総合メディカルは、地域のかかりつけ医療を担う「赤坂虎の門クリニック」の開設を支援。11の診療科を備えた同クリニックは、虎の門病院を退職した経験豊富な医師約10名が勤務し、虎の門病院と密な連携をとりながら、病院の機能分化を実現する稀有な事例として注目を集めています。